子どもにはヒモ靴で
しっかり締める習慣を身につけさせる
靴の歴史の長いヨーロッパでは、10歳くらいまでに、10回の足の検診が義務づけられています。それだけ「足と健康との関係」に関心が高いのです。
検診の中心的な指導となるのが、靴ひもをしっかり締めて、足と靴とをフィットさせ足裏のバランスを整えるという方法です。靴ひもをしっかり締めると、横アーチと縦アーチが保たれ、外反母趾や浮き指を防ぎ、踏ん張れるので体も安定するのです。ですから、ヨーロッパの人は大人になっても、一回ごとに靴ひもを締め直す習慣が身についているのです。靴ひもを締めないで、そのままつっかけのように履いていると、靴の中で足が滑り、脱げやすく、不安定になります。
この不安定を防ぐために、靴が脱げないようにと無意識のうちに足指を上げ、指先を靴の内側に引っかけ、ロックして安定させようとします。前にも説明したように、これが浮き指の大きな原因であり、浮き指をますますひどくしてしまい、重心がかかとに片寄り、その左右差により体にゆがみ(ずれ)を起こします。このゆがみ(ずれ)の一番大きいところに、地面からの過剰な衝撃波やねじれ波が、スポーツなどで繰り返され、原因のはっきりしない痛みや体の不調を起こしているのです。
同じ条件にもかかわらず、スポーツ障害を起こす子どもと起こさない子どもとの差は、ここにあるのです。このことからも、学校の上履きシューズやスリッポンタイプの通学靴は、いかに足と体に良くないかがお分かりのことと思います。
特に、かかとを踏んづけている子どもには、「足と健康との関係」をよく理解させてから、しっかり履くことの重要性を教えることが必要です
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
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- 2015-11-14
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