不眠症と自律神経の関係
不眠症は薬だけでは解決しない
不眠症で悩む人のほとんどに「足と首の異常」があり、それに伴って自律神経失調症があるのです。外反母趾や指上げ足、扁平足などの足裏の異常が見られ、それに比例して首のだるさや凝り、また痛みや首がよく回らないなどの違和感を訴えています。これらの事実からも「足と首と不眠」との関係が力学的に隠れているといっても過言ではないと思います。ですから、不眠で悩んでいる人は必ずいくつかの自律神経失調症が伴っているのです。これを本能的に気付いている人は、病院で処方された薬では治らないと分かっているはずです。
もちろん、薬により睡眠はとれますが、そのたびごとに飲まなくてはならず、それは相当なストレスになってしまっているのです。ましてやそれが子どもなら、飲む本人だけでなく、飲ませなければならない親も、苦しんでいるはずです。
結論的に言うと、不眠の原因を枕のせいにするのではなく、足と首の異常からくる自律神経の誤作動が70%関係しているということを知らなくてはならないのです。もちろん薬が有効的に効く場合も多くありますが、そうでない場合、自律神経の誤作動を疑わなければいけません。
そして自律神経を安定させるには、足を整えなければならないことに辿り着くのです。
大人も子どもも「不眠症」は自律神経の乱れが原因
首には7つの骨がありますが、その中でも最上部となる頚椎と頭蓋骨の接続部には自律神経が集中しています。そこで、内分泌系統のホルモンバランスや内臓機能を調整し、体全体を安全に、しかも効率よく生きていけるように導いています。
足裏に外反母趾や浮き指などの不安定な要素があると、その足裏の不安定を補って、この頚椎と頭蓋骨の接続部に、ゆがみや炎症、変形、微細な疲労骨折が起こるのです。
その結果、自律神経が伝達不良となって誤作動を起こし、「交感神経」か「副交感神経」のどちらかに片寄りが起こります。
一方で、片寄りから回復しようとする防御反応により、その両者が交互に入れ替わり、一定の期間で正反対の症状に片寄ることがあります。
例えば、その一部には、次のような症状があります。
- (1)「便秘」がしばらく続いた後、急に「下痢」が続く。
- (2)「拒食症」が一年くらい続いた後、逆に「過食症」になってしまう。
- (3)「うつ状態」が続いた後、逆に「そう状態」になる。
- (4) これら以外にも自律神経の片寄りによる症状として、
- ・「低体温」と「高体温」
- ・「多汗症」と「無汗症」
- ・「不眠症」と「過眠症」
- ・「肥満症」と「やせ症」
- ・「バセドウ病」と「橋本病」
- ・「低血圧」と「高血圧」
- ・「頻脈」と「徐脈」
- ・「ドライアイ」と「なみだ目」
などのさまざまな症状が起こります。
足と首が安定している子どもは、骨格も安定していて、姿勢も良く、睡眠も効率よくとれるので、いつも元気でハツラツとしています。交感神経と副交感神経のバランスもうまく保たれ、肉体的にも精神的にも安定していて、穏やかな子どもとして成長していき、困難に耐えるだけの体力が備わっているのです。大人になってからも同じです。
子どもの様子が何かおかしいと感じたら、まず「足と首と自律神経失調状態との関係」を追求してみてください。外反母趾や浮き指と同時に、子どもの首こり、肩こり、頭痛、めまい(立ちくらみ)、顎関節症、側弯症などが確認できると思います。
人間の土台となる足裏から重力とのバランスで健康を追求するという考えが、必要だということに気づいていただきたいのです。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015-11-14
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