子どもの足の異常を防ぐための
「年齢別対策」
足裏の異常は、小学校の低学年でも多く見られます。中には、30度以上の進んだ外反母趾や親指が90度以上甲側に反ってしまう浮き指の児童も見受けられますが、それぞれ子どもによって異常の程度に違いがあります。
本来は、異常の程度に応じた対策をとるのが望ましいのですが、子どもの反応はさまざまで、特に低学年においては、テーピングを嫌がったり、また、かぶれやすいので、なかなか適切な対策ができません。
そこで、おおよその目安を示しておきますので、参考にされ、そこから程度に応じ、それぞれ専用サポーターなどを加えてください。
歩き始めの前から4歳くらいまでは、お母さんによる「足裏爪刺激」スキンシップ法で、足底反射を記憶させることです。
4歳から8歳くらいまでは、「足裏爪刺激」に加え、軽いグーパーリハビリ運動を取り入れ、足の指が自分の意志に従って動くようにしてください。また、靴を履く時は靴ひもやベルトで甲の部分をしっかり締め、横幅が広がらないようにすることを教えてください。
8歳から12歳くらいまでは、テーピング靴下とグーパーリハビリ運動をおこない、変形が進んでいる場合は、これに専用サポーターを同時に使用します。
例として、学校に行く時はテーピング靴下、家に居る時はテーピング靴下の上にもう一つ、専用の外反内反Wサポーターを使用し、常に足裏のバランスを矯正しておく必要があります。特に自分で靴ひもをしっかり締める習慣を身につけさせ、それを生涯続けるようにさせてください。
12歳から15歳くらいまではテーピングをおこない、まず本来の足の形に戻し、その目標の形に近づける努力が必要となります。テーピングを外した後は、必ずテーピングの代わりになるテーピング靴下を常に使用し、履いたままグーパーリハビリ運動をおこないます。
変形が進んでいる場合は、テーピングを外した後、テーピング靴下と専用の外反内反Wサポーターとの併用です。学校にいる時も矯正が必要なので、その場合はテーピング靴下の上にスニーカーが履ける筒型サポーターとの併用が効果的です。
常に中足関節とリスフラン関節を締め、足裏のアーチを保つことで、踏ん張り力を付けさせることが必要です。踏ん張り力は足底筋群を発達させ、人間の土台、基礎工事の役割をしてくれます。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015-11-14
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子どもの足の治し方
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5.子どもの足の異常を防ぐための「年齢別対策」
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